総合医療学講座

幅広い診療能力を有する総合医の育成及び大学病院と地域医療機関との連携形態(地域医療の充実)の確立を目的として

綜合医療講座ブログ

2月 2014

研修医 杉原先生より チェルノブイリについての報告 

今回の研修の目的は,小児産婦人科研究所と内分泌研究所の視察および今後の研究協力のための土台作りである.

小児産婦人科研究所では,キエフからはほど近い場所で起きた,1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故による小児・母体に対する影響について討論を行った.甲状腺癌の胎盤転移など,新しい知見を得ることができ,また討論を行った病理学の教授と,今後は人材交流を含めた本学との共同研究の話を進めることができた.日本でも福島原子力発電所の事故から数年がたち,小児の甲状腺癌が増加してくると思われる.そのため,さまざまなデータをもつキエフの研究所との共同研究は,日本でのデータ収集を進めるうえでも,キエフ側のデータ検証としても有用である.

内分泌研究所では,同行した野宗先生の古い友人でもある内分泌外科の医師と話をした.ここでも,日本の若い医師の留学の話をし,よい感触であった.

今回の研修は,勉学というよりも研究協力のための土台作りという側面が強かった.直接に顔を合わせ,互いの研究したいこと,学びたいこと,求めていることを腹を割って話したことで,有効な関係が気づけたと思う.

チェルノブイリについて(野宗教授より)

~総合医療学から世界の医療に向かって~

 

島根大学医学部総合医療学講座

大田総合医育成センター  野宗義博

我が国では、約3年前に福島原発の事故を経験し、今後の健康被害も懸念されていますが、実は20年前にチェルノブイリ原発事故が発生し、甲状腺がんの発生など様々な健康被害が報告されてきました。福島原発事故とチェルノブイリ原発事故とは、その様相は大きく異なりますが、今でも低濃度汚染が持続しており、今後の健康への影響が心配されています。総合医療学講座としては、核被ばく医療を考慮し、福島県の住民の皆様の甲状腺検診に加えて、チェルノブイリ原発事故以来多くの症例を経験してきたウクライナ共和国キエフ市の小児産婦人科研究所ならびに内分泌代謝研究所(いずれもウクライナ医学アカデミー付属研究機関)での研修の機会を君たちに考えています。と言うのも、これらの研究所は、キエフで最大の白血病治療センターであり、甲状腺がんの最も手術件数の多い医療機関です。

この度、私は卒後研修医2名(杉原一暢先生、奥村信人先生)とで両研究所を訪れ、島根大学医学部の卒後研修の一環として被ばく医療の海外研修の場として受け入れを要請して来ました。

今後、被曝医療への関心と熱意と好奇心の旺盛な研修医を、ウクライナに派遣して、海外での研修を応援いたします。被曝医療の研修に加えて、ウクライナでの医療状況、また、世界一美人の多いウクライナでロシア語の語学研修も兼ねて、海外研修をしませんか?

さあ、平成の竜馬のような若き研修医よ、世界の医療人として、海外に飛び立ちませんか?

邑智病院での総合内科研修

初期研修を終了し、3年目を公立邑智病院で総合内科医として勤務しています。 邑智病院では内科医師は5名体制、外来診療、病棟業務に加え、検査(上部・下部内視 鏡、エコーなど)、救急当直など幅広く経験できます。 麻酔科、外科、産婦人科、小児科の先生方と協力しながら、地域の救急から慢性疾患のプ ライマリを担う役割を持つ病院で働けることに、とても責任とやりがいを感じます。定期 的な病院外への研修も確保され、広島へのアクセスも良いことから、生活しやすく感じます。 決まったカリキュラムがある訳ではなく、また山間部の厳しい医療体制の現状と課題も感 じますが、当院の先生方の、地域を支える総合内科医としての姿は、自分の医師としてのロールモデルになると思っています。

三島 千明

研修医 能美先生から

「北海道家庭医療学センターの各施設での研修は、家庭医学の論理と実践を学ぶ最高の場であるように、見学していて感じました。
北海道で受けた大いなる刺激を胸に、島根での家庭医療が発展するように頑張りたいと思います。」
 

北海道家庭医療学センター 視察 2014.2.3-5

この度、北海道家庭医療学センターの視察に行ってきました。北海道家庭医療学センターは、日本でも有名な家庭医の育成施設であり、一度見学したいと以前より思っておりましたが、この度、幸運にも機会に恵まれ、上川医療センター及び栄町ファミリークリニックに視察に行ってきました。


 やはり期待以上の視察となり、様々な教育方略、研修医の外来診療の振り返りの深さ、多職種での勉強会でのやりとり、現在の後期研修システムに至るまでの歴史など、様々な刺激を頂き、お話を伺うことができました。また島根から研修に行っている三島先生とお話することもでき、充実した環境の中で力をつけている様子が伺え、また今後の島根の家庭医・総合医の育成にむけた課題についても話をすることができました。最後は草場先生との面談にて、私自身が感じている疑問点についてもお伺いすることができ、とても充実した時間を過ごすことができました。

チュートリアル入門コース『頭痛』レクチャー 2014.1.28

この度、医学部3年生に頭痛の講義を行いました。

まだ3年生ですが、島根大学救命救急センターの研修医というセッティングで提示した提示を考えてもらいつつ、一次性頭痛と二次性頭痛についての話、解剖学的な話、臨床推論における基礎的な話をしました。講義終了後にも沢山の質問があり、授業に対する熱心な態度に驚きました。私自身も講義終了後のアンケートでフィードバックをもらえて、スライド、配布資料、伝え方など改善の余地があることを感じました。来年もまたトライしたいです!

チュートリアル入門コース『医療面接』レクチャー 2014.1.27

この度、医学部3年生に医療面接の講義を行いました。

島根大学医学部3年生にとってこの時期は、これまで基礎系の科目を中心に勉強してきて、これから臨床の学習に入っていくという段階にあります。ここでは、臨床における医療面接スキルの重要性について話を行った後に、架空の症例を使って、ロールプレイ①→医療面接の講義→ロールプレイ②という内容で講義を行いました。
100人超で行うロールプレイは私にとって初の試みでしたが、皆さん上手に役を演じてくれました。来年もチャンスがあれば、内容をさらに充実させていければと思います。

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